11.09.30 茨城県東海村 JCO東海事業所での臨界事故に係る教訓


情報提供>稲岡 了三@大阪府大阪市立城東中学校

 

放射線検知器は、

 横浜市 港区 烏山町 523-1
 全造船機械労組 東芝アンペックス分会 気付
 R-DAN事務局
 045−472−3735
 に問い合わせたらよいと思います。
 1台の値段は8万円です。

 なお、放射線検知器のR−DANそのものは、全国の原発現地周辺を中心に現在800基を越えるR−DANが配置されています。

それは、

 1.原発事故検知
 2.退避時の道具として
 3.原発事故の情報隠しや原発設置の抑制の武器として

 また、R−DANを測定器といわず検知器といっているのは、精密な科学データを求める物でないからです。機器の価格はその精度に従って大幅に高くなります。通常の放射能値を常時測定し、事故等でその普段の値より何倍かになると警報音を出すようになっています。だから市民も持てる程度の価格になっています(8万円)。もちろん放射線のカウント数はデジタル表示されますから、目安としての放射能値を知ることが出来ます。事故時に逃げるのに有効に働き助けてくれます。

 R−DANという検知器の他に、10秒間隔の測定が出来る空間ガンマー線用NaIシンティレータの放射線測定器「タンポポ」(24万円)と、食物の放射線汚染測定器用もあります。

 他にも検知器はあるようですが、学校などで常時電源をONにしておいて異常線量を検知するには、R-DANの方が良いのでは、と言うことです。

 ヨウ素剤については、ヨウ化カリウム剤を一般の薬局で購入することが出来ます。

 普通の薬局だと、在庫がないでしょうけど、注文すれば1週間ほどで届きます。処方箋は必要ありません。

 製薬会社はいろいろあります。品質や成分は大差ないそうですが、1社例をあげれば、

 田辺源株式会社
 大阪府守口市東光町1-2
 ヨウ化カリウム丸 「タナゲン」 500丸
 大人1回2丸〜10丸、一日3回から4回経口投与
 高さ9cm、直径5cmの褐色ビン入りです。
 値段は5000円位です。

 但し、ヨウ素剤の服用にあたっては体質によって副作用もあり、子供の場合は注意が必要です。むやみに飲めばいいというものではありません。その使用にあたっては、効能書を熟読し注意しなければなりません。従って、学校現場の職員が、その知識を共有しておく必要があります。

 なお上述のように、ヨウ素剤はほとんどの薬局では売っていません。直接メ−カに発注するか、または、薬局で取り寄せてもらうことになると思います。今回の事故でも、ヨウ素剤を置いている福井の薬局に、全国から注文が殺到しているようです。なお、大瓶しかないのですが、大人の場合は2丸〜10丸を一日3回、そして子供の年齢・体重によって服用のパタ−ンが違いますが、いずれにしても多数の子供に服用させるのですから、それはなかなかの消費量なりますので、相当の量を備蓄しておく必要があるように思います。

 もちろん、こんな準備が不要な世の中を実現するのが大人の義務だと思いますが、現実に危険な施設が存在する以上、自己防衛はせざるをえません。

 なお、今回の東海村事故の状況に関していえば、一般的にヨウ素剤の服用は必要なかったと思われますが、京大原子炉実験所の小出博章さんが、事故現場近くから放射性ヨウ素131を検出していますので、場所と距離によっては必要だった可能性もあります。

 いずれにしても、放射能事故が起こった場合、できるだけ早く、風下ではない方向へ、遠くへ逃げることが重要です。避難の体制を常時考え、作っておくことが大切です。