01) ウィンドウが消えてしまう
02) 12時30分を過ぎると処理が遅くなる
03) 入力中に、勝手にカーソルが移動する
04) エクセルで選択する時にカーソルが飛んでしまう
★ウィンドウが消えてしまう |
症状
事務用PCを使っていると、リストから選択する時などにポップアップされるウィンドウが消えてしまうことがあります。
通常はリストから選択するまで表示されているものですが、カーソルがウィンドウ内から外れると選択していない状態でもウィンドウが消える症状が出る場合があります。
原因
事務用PCは、デスクトップ画面でダブルクリックすることで登録されているフォルダなどを表示させることができるようになっています。これはランチャーソフト『Orchis』を使っているためですが、Orchisと事務用PCのメモリの使い方が重複(競合)している部分があるようです。
事務用PCは、標準でOrchisが自動起動するように設定されていますので、使うか使わないかに関わらず意識的に自動起動の設定を解除しない限りこの症状を回避することはできません。
対処法
競合している機能(ウィンドウの自動アクティブ化)をOffにします。 デスクトップ画面から、Orchisのアイコンを右クリックします。 [おまけ(K)]にカーソルを合わせた時に表示されるメニューから、[ウィンドウの自動アクティブ化(A)]を選び、左クリックします。 [カーソルが乗ったウィンドウを自動的にアクティブにする(A)]にチェックが入っていますので、左クリックでチェックを外し、[OK]ボタンをクリックします。
★12時30分を過ぎると処理が遅くなる |
症状
事務用PCの内蔵時計が12時30分を過ぎると、PCの処理速度が遅くなります。
原因
ウィルス駆除ソフト『AVG』がウィルスのチェックを行っているためです。
AVGはファイルを開くときや保存するときにウィルスチェックを行いますが、その他に毎日12時30分になると全てのハードディスクの全てのファイルをチェックするように設定されています。
設定によって画面に表示されないようになっているため、使っている途中で突然処理が遅くなる、という現象が出てくることになります。この作業が行われているかどうかは、画面右下のAVGアイコンが2つ表示されているかどうかで確認することができます。(設定によってアイコンが2つ表示される場合と、アイコンが回転する場合があります)
AVGは、チェック作業を行っていても同時にワープロなどの作業が可能なように設計されています。処理スピードは若干下がりますが、通常の編集作業には支障はきたさないと思います。
ただし、頻繁にハードディスクへのアクセスを繰り返しますので、ファイルのコピーなどのようにハードディスクへのアクセスを前提とするような作業は控えてください。
処理の中止方法
AVGがウィルスチェックの作業にはいるとアイコンが2つ表示されるようになります。
(設定によってはアイコンが回転する場合もあります)
アイコンにカーソルを合わせ、右クリックをしてください。表示されたメニューから、[Show Scanning Progress]を選択し、左クリックしてください。
ここで、[Cancel Scanning]を選択すると、すぐに作業を中止することができます。チェック中の様子が画面表示されます。
中止する場合は[Stop]ボタンを、また一時停止する場合は[Pause]ボタンをクリックします。この時点でのチェック結果が画面表示されます。
[No virus found]が表示されていればウィルスは含まれていなかったということになります。
尚、ウィルスが見つかった場合は、ファイルを削除するなどの駆除作業に移ることになります。
いかにも悪そうなキャラクターとともに通知されますので、その際はご連絡ください。
★入力中に、勝手にカーソルが移動する |
症状
ワープロやエクセルのデータを入力している最中に、突然カーソルが移動してしまい、思わぬところに入力されてしまうことがあります。
原因
トラックパッドに指や手のひらが触れてしまうためです。
事務用PCには、スペースキーの下側にマウスの代わりとして使えるトラックパッドが付いています。マウスを接続していないときにはこのトラックパッドを指でなぞればカーソルを移動させることなどができますが、入力中に手のひらが触れてしまってもカーソルが移動してしまうことがあります。
マウスは事務用PCの背面にあるPS/2端子に接続するもの(PS/2マウス)と左側面にあるUSB端子に接続するもの(USBマウス)がありますが、事務用PCで使っているマウスはUSB端子に接続するタイプです。
PS/2マウスは接続されているとトラックパッドの機能を停止するように動作しますが、USBマウスは接続されていてもトラックパッドの機能はそのまま使えてしまいます。
そのためにこのような症状が出てしまうことになります。
対処方法
最も簡単な方法は、新しくPS/2マウスを購入することです。
マウスがPS/2マウスかどうかは、市販されているマウスのケーブルの先で確認することができます。USBマウスならUSB端子に入るように細長い形状ですし、PS/2マウスなら丸い形状をしています。
次に簡単な方法は、トラックパッドに画用紙などを貼ってしまうことです。
トラックパッドの形に画用紙を切り、セロテープなどで固定するだけでトラックパッドは使えなくなります。
システムの設定そのものを変えてしまう方法もあります。
事務用PCはトラックパッドの設定を変える設定項目を持っていませんので、通常は使用不可にすることはできません。これはPCの仕様ですので、どうしようもありません。
しかし、BIOSレベルでは変更することは可能です。
BIOSはPCのもっとも基本的な動作環境を設定しますが、そのために間違った設定をしてしまうと取り返しの付かないことにもなりかねません。このことを十分に理解した上で変更してください。次の手順で変更を行ってください。
- 事務用PCを再起動します。
- WindowsXPのロゴが表示されている間に、[F2]キーを押し、BIOS設定メニューに入ります。
- →キーで、「詳細」画面に入ります。
- ↓キーで、「キーボード/マウス設定」にカーソルを合わせます。
- [Enter]キーで決定します。
- ↓キーで、「内蔵ポインティングデバイス」にカーソルを合わせます。
- スペースキーを何度か押し、「常に使用しない」を表示させます。
- [F10]キーを押し、セットアップ確認の画面で「はい」を選択します。
★エクセルで選択する時にカーソルが飛んでしまう。 |
症状
画面に収まらないような大きな表を範囲選択しようと、マウスで表をドラグするのですが、画面が一気にスクロールして、ずっと先まで進んでしまいます。
原因
エクセルの仕様です。
この場合はエクセルの処理能力の高さが災いしていると言えます。
対処方法
大きな表を範囲選択するには次のような方法を使いましょう。
→「画面からはみ出す大きい表を手際よく選択したい」